どもども、先日から新たに始まったこのブログ。
まだまだ分からないことだらけで操作が非常にややこしいながら頑張ってアップしております♪
さてさて、今日は以前働いていた職場で実際に起こったおっさんクレーマーのお話です。
さかのぼること15年前の事、私はとあるガソリンスタンドで働いておりました。(バイトで)
今では珍しい【フルサービススタンド】です。
近年ではごく当たり前になったセルフスタンドとは違い、私達店員が給油・ゴミ捨て・窓拭き等すべての作業を任されます。
当然のことながらセルフスタンドに比べるとガソリン代はやや高めの設定でした。
その為満タン給油するお客様はあまりおらず
高速道路を降りてすぐの場所にある我が職場には
『とりあえず間に合わせでレギュラー1000円』
みたいな客も多かったです。
ちなみに当時は24時間営業でしたので深夜にウーハーガンガンでパリピった若者なんかもちょろちょろガソリン入れにきたりしてましたね。
特段ウザいとかそういうわけでもなかったのですが相方の社員さんは黙ってませんでした。
相方とは!?
さすがに深夜で来客が少ないといえど1人で店の面倒を全てみるのには何かあった時のリスクがあるので必ず【バイト+社員】の2名1セットのシフト制でした。
んでその相方さんは結構変わった人でしてその名を【モックン】としましょう。
とにかく文句が多い!
『なんやこいつ1000円だけかよ!』
『またきやがった、メンド!!』
『金ないならセルフいけや!!』
『水抜き剤ぐらい入れさせろや!!』
これらの文言はお客様がいる目の前でも平気でブツブツ言っちゃうんですよね…。
本当ビックリするでしょ…。
昔大阪の女性下着を売っている店で喧嘩商売なる商売をしていたおばちゃんがいましたが(今もやってんのかな?)
それをも圧倒する喧嘩商売っぷり。笑
当然客からのクレームは後をたちません。
ガテン系のイカついお客様の中には
『おい!兄ちゃん!聞こえてんで 笑』
みたいな感じで優しく注意してくれる方もいらっしゃいましたがモックンは聞く耳を持ちません。
モックン『なんやねん、この客案外耳ええな!!』
(開き直ってしまう始末です)
ガソリンスタンドにはマネージャーという者がおります、いわゆる店長です。
モックンは文句は多いが与えられた仕事は比較的迅速にパパっと正確にやってのけるのでマネージャーからも気に入られており
結構甘やかされていました、その為余計好き勝手やるようになったようです。
そんなモックンと深夜タッグを組まされたある日のこと。
いつも通り暇しながらゲームに没頭中
(基本客待ちの間はおとなしく本を読んだりゲームしたりOKという暗黙の了解でした。)
フラ~~っと入ってきた1台の車が…。
モックンと2人で待機室から飛び出していきます
私『いらっしゃいませ~~~』
モックン『ッセーーーーーー!!』(ダルすぎていらっしゃいませもマトモに言わない系男子)
お客様はごくごく普通のファミリーカーに乗った家族でした。
旦那さん奥さん小さい女のお子さんの3人です。
客『レギュラー2000円』(現金を出す)
モックン『ッッス!!ギュラーニセンはいやっすぅ!!』
(ありがとうございます、レギュラー2000円入りますと言ってます)
客『・・・・・・・・』
(なんやこいつという顔でモックンを見る)
モックン『ッッッス!!ギュラニセンはいやした!!あざーーっす!!』
(ありがとうございます、レギュラー2000円入りましたと言ってます)
ちなみにモックンは3000円以下の給油に関しては窓拭きますか?とかゴミありませんか?
そのようなことは一切尋ねません 笑
普段も
モックン『3000円そこいらの額でなんでそこまでさせられなあかんねんアホか!!
と言ってましたからね。
とはいえさすがに客から要望があった場合には舌打ちしながら渋々やりますが…。笑
(今思えばモックンはナゼこの仕事を選んだんだろう…と思います。)
そしてガソリンだけ早々と入れ、ファミリーカーの給油に来られたお客様を送り出しました。
モックン『うわ!!メンド~~~』
私『どうかしました!?』
アゴで外を指すモックン…。
そこには先ほど給油したファミリーカーのお客様が。
なにやら様子がおかしいのでモックンと御用聞きに伺います。
モックン『なんすか!?』
(後から聞いた話によるとこの時すでにモックンはこの異常事態を察知していたらしい 笑 なるほどそれでさっきメンドって言ったのね。)
ファミリーカーの運転席のパワーウィンドウが静かに開く。
客『オドレゴルァ!!どないなっとんねぇえええええええん!!!』
なぜか先ほどとはうってかわってのスーパーおこ。
モックン『どうしたっすか??』
(某アニメのキャラ口調か)
客『俺ガソリン2000円言うたよな?お前それ受け取ったよな?入れてへんやろがぁい!!』
モックン『いや、入れてますって』
客『ほななんでメーターあがってこんねん!!おかしいやろがい!!入れてから何分経ってんねん!!』
モックン『こないだ給油機の検査したとこやしそんなん言われてもねぇ~』
(ダルそうに答える)
客『もうええわ!責任者呼べ!!お前じゃ話にならん!!』
モックン『今は僕がココの責任者ですが何か!?』
(火に油を注ぎ、あえて煽っていくスタイル)
客『うっさいんじゃ!お前じゃ話にならんゆうとるやろがぃ!!』
(ついに後ろに乗っていた自分の子供が泣き出すも暴走モードのお父さん気付かず。)
ここで私も車の車種を見て気付く…。
(トヨタのシエンタ…。察し。)
どういうことかといいますと、この年式のシエンタはガソリンメーターの不備かタンク内のウキの不具合か何かはしらないが
少量給油した場合にはメーターが上昇してくるのに相当な時間がかかる場合があるので有名だった。
これは以前勤めていた車屋で得た情報で、実際にシエンタを長年乗られているお客様から聞きました。
満タン給油だとソッコー上がってくるそうです、そして少量給油でもすぐ上がる時もあればすぐ上がらない時もあるそうです 笑
なにせ結構気分屋な車らしくトヨタ勤めの整備している知人からも噂を聞いておりましたが、まさかのこのタイミング 笑
さすがに欠陥車両ですよ~とは言えないのでひとまずモックン達の会話の間に入ってみることに…。
私『ガソリンは間違いなく2000円入ってますよ、それにトヨタ車ですと時々メーター上がってくるのが遅いお車も…』
客『知らんわ!!そんなん!今までそんなこと一度も無かったわ!お前とこのやつがガソリンちょろまかしとるんとちゃうんか!!』
深夜のスタンドでの異様な光景。
吠え続けるおっさん…泣きわめく子供…、なぜか挑発的な態度のモックン…。
もうどうしたらいいのやら、と運転席窓からチラッと見えるガソリンメーター。
ピピピピピ!!っと上がる。
それに気付かずに吠えるおっさんを尻目に思わず
私『ほら~~~~~~~やっぱり~~~~~』
客『あっ、え…。』
モックン『俺お客さんの車ボロイとかそんなんゆうてないっすやん!!ちゃんと入れたってあれだけ言いましたやん!!』
(ここで良かったねで済ませないモックン、なぜか急にキレ始めます 笑)
客『ごめんごめん、俺のはやとちりでした…』
(意外と素直に自分の否を認めるお父さん。態度が水戸黄門の例のシーンみたいになる)
モックン『こっちは普通に仕事してんすわ!!急に怒鳴るし説明しても聞く耳もたへんし!!マジ勘弁してくださいよ!!!』
客『はい、ほんますみません』
私『まぁまぁ、こういうこともあるんですよこの車種は。心配であれば一度ディーラーさんに相談されみては?』
客『はい、そうします。』
そして深々と頭を下げるお父さん、最後は意気消沈し店を出ていきました…。
怒りがなかなか収まらないモックン、的確に文句を言います。
モックン『あいつどこまで行って戻ってきたんやろな!!ほんまアホやで!!いちいち文句言う為にまた来た道引き返して、余計ガソリン使ってもうてるやん!ほんまアホや!!』
(確かに 笑 15分くらいしてから戻ってきたから結構遠いとこまで行ってたはずです。)
今でもあの時のことを鮮明に覚えています。
自分には全く否がないと思って相手を強く叱責したりするのは時に思わぬしっぺがえしを喰らう。
身をもって体感致しました。
人間誰しも冷静さをかいて暴走気味になることって人生必ず1度や2度起きることかとは思いますが
そんな時こそ一度相手の立場になって思いとどまってみるのも良いかも知れませんね。
そんなこんなで、以前実際に起こったクレーマー事件簿でした。
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ではまた。